桃の節句や端午の節句と同じように、七夕は竹の節句であります。
今回は、七夕の飾りについてのお話をしたいと思います。
七夕の飾りの意味
学問や書道、手習いの上達や、無病息災や商売繁盛、恋愛成就などの願い事を、天の神様へお願いするとともに神様にお供えをし、祀る意味があります。
七夕の笹飾りの意味
日本では昔から、笹(竹)は神様が宿る依代(よりしろ)と考えられ、神聖なものとされていました。
竹の子から親竹へと成長する速さに生命力を感じ、竹皮などで食事などを包むことからも解かるように、その殺菌力は魔除けの効力があると考えられていました。
また七夕の由来でもある、棚機女(たなばたつめ)も、神を招く小屋に笹竹を立てていました。
笹(竹)は、天へとまっすぐ伸びることから、天に願いが届くと言う願いもあったようです。
このようなお話が一緒になり、江戸時代ごろから一般庶民が七夕の笹飾りを軒下に祀ったそうです。
七夕の七つ飾りの意味
七夕で飾り付ける、いわゆる七つの飾りについてお話をしますね。
■七夕7飾り
1.短冊 :学問や書道、手習い、手芸が上達するようにという願いが込められています。
2.紙衣 :棚機女(たなばたつめ)が織り神様にお供えしたと言われる衣を意味します。
女の子の裁縫の腕が上がるようにという願いが込められている他、災いが訪れた際の
身代わりとしての意味もあるようです。
竹の一番上に飾るのが正しいとされています。
3.吹き流し :織姫が機を織る際の糸を表します。
織姫にあやかり、機織りが上手くなりますようにという願いが込められています。
他にも魔除けとしての意味もあるようです。
4.巾着 :無駄遣いをしない倹約の心と貯蓄の心と金運上昇や商売繁盛の願いが込められています。
5・投網 :大漁、豊作の願いの他、食べる物に困らない様にという願いが込められています。
6・屑籠 :お飾りを作り終えた後、出た紙屑等を屑篭に入れて飾ります。
整理、整頓をし、節約や倹約が、できるようにという願いが込められています。
7・折り鶴 :家族の健康と長寿を願い、その家の年長者の年齢の数だけ飾ります。
七つの飾りは以上なのですが、実は、他にも13飾りと言われている飾りもありますのでご紹介します。
■七夕13飾り
1.~7. 七夕7飾りに同じです。
8・菱飾り :星が連なる天の川を表しています。
9・提灯 :提灯の明かりで、心を明るく照らして下さいという願いが込められています。
10・星飾り :願い事が星に届きますようにという願いが込められています。
11.輪飾り :輪飾りのように、みんなの夢が繋がる様にという願いが込められています。
12.笹の葉 :邪気を追い払い身を守ってくれる様にという願いが込められています。
13.織姫と彦星:織姫と彦星にあやかり、ずっと一緒にという永遠の愛への願いが込められています。
しつこいですが、さらに、15飾りと言われているところもあります。
■七夕13飾り
1.~7. 七夕7飾り、七夕13飾りに同じです。
14.くす玉 :魔除けの意味が込められています。
仙台の七夕祭りの際に考案された飾りだそうです。
15.貝飾り :海の恵みを得られます様にという願いが込められています。
場所によって、飾りの数も違うんですね。 あなたは今年どれだけ飾りますか。
まとめ
今回は、七夕のお飾りの意味についてお話ししました。
楽しい七夕さまをお過ごしください。
今回のお話が、お役に立てたら幸いです。
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