もうすぐお彼岸ですね。
お彼岸は、ご先祖さまの霊を供養し、お墓参りに行く日です。
平安初期に始まったと言われるお彼岸ですが、日本独自の先祖供養の風習と、仏教での「法会」の行事が結びついたものと言われています。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、季節の変わり目でもあるお彼岸頃は寒さや暑さもだいぶ落ち着き、過ごしやすくなってきます。
そのようなことから生まれた言葉ですが、豊作を願って、この日から農作業を始める地域もあります。
今回は、そんなお彼岸のお墓参りについてのお話をします。
お彼岸のお墓参りの時期は
お彼岸の時期は、春分の日をはさんだ1週間のことをいいます。
春分の日を中日にして、前3日間、後ろ3日間の7日間がお彼岸の時期になります。
最初の日が「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」と呼びます。
今年(2017年)は春分の日が3月20日になりますので、3月17日が「彼岸の入り」、3月23日が「彼岸の明け」となります。
2017年3月17日(金)「彼岸の入り」から3月23日(木)「彼岸の明け」までの7日間となります。
因みに、「彼岸」とは、ご先祖様たちが居る極楽浄土のことを言います。
仏教では、極楽は西にあると考えられています。(西方浄土説)
春分の日や秋分の日には太陽が、ほぼ西に沈むので、そこを極楽として、その時期に先祖の霊を供養するためにお墓参りに行きます。
また、お彼岸の時期は体感的にも調度いい気候の真ん中になります。
仏教においては中央を重んじる「中道」の精神があるため、この時期にお参りするようになったという説もあります。
お彼岸のお墓参りのマナーは
お彼岸のお墓参りのマナーですが、特別な決まりごとはありませんが、ご先祖様に感謝の心をもってお参りしましょう。
1.ご本堂にお参りしましょう。
お寺のご住職や、管理事務所などにご挨拶をしてから、お寺のご本堂やご本尊にお参りをします。
手を洗い清めてから、手桶に水を入れ、柄杓(ひしゃく)、箒(ほうき)、ちりとり、ごみ袋などを
準備してお墓に行きます。
手桶や柄杓、箒、ちりとりなどは、お寺で貸してくれ、ごみ袋も頂けるのがほとんどですね。
2.お墓を清めましょう。
お墓の前では、最初に合掌しましょう。
その後、箒ではいたり、雑草を抜いたりしてまずは周りをきれいにします。
次に墓石に、手桶からきれいなお水を静かにかけて、柔らかい布やスポンジでやさしく洗います。
濡れた墓石を乾いた布などで拭き取ります。
花立や水鉢の洗い、きれいなお水を入れます。
3.お供えをして、お線香をたきましょう。
花立にお花をお供えします。
食べ物は、半紙を二つ折にして置き、その上に置きます。
最近では、食べ物を置いたままにするのを禁止しているお寺もありますので、その場合には
お参りが終わったら持ち帰ります。
お線香は束のまま火をつけて、先端だけが赤く灯った状態にしてあげます。
4.合掌して礼拝しましょう。
柄杓(ひしゃく)で墓石に水をかけてから、墓石の正面に向かい、合掌して礼拝します。
日々の感謝の気持ちや近況報告を伝えましょう。
本来は、お線香は燃やしきってから帰るのがマナーになります。
お彼岸のお墓参りのマナーとしては、普段から出来ているかもしれませんね。
もし、知らなっ方場合には、是非やってみてください。
お彼岸のお墓参りのお供えは
お彼岸のお墓参りのお供えについてのお話をします。
春のお彼岸にお供えは「ぼたもち」になります。
春のお彼岸にお供えする「ぼたもち」と秋のお彼岸にお供えする「おはぎ」は、どちらも同じものです。
「ぼたもち」は、春の牡丹(ぼたん)の花に、「おはぎ」は、秋の萩の花に見た立てて、このように呼ばれています。
小豆(あずき)の赤が邪気を払う色とされているため、お供えになったと言われています。
まとめ
お彼岸のお墓参りについてのお話をしました。
今年のお彼岸はご先祖様を思ってお墓参りに是非行ってあげてください。
あなたの優しい心がご先祖様にきっと届くと思います。
今回のお話が、お役に立てたら幸いです。
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